MRMの特典4「吃薬(どもりぐすり)」とは?吃音の救急薬箱

MRM吃音(どもり)改善プログラムの特典に「吃薬(どもりぐすり)」というものがあります。これは、吃音に困った時の応急処置的なテクニックやとっさの時に思い出すと役立つ考え方がまとめられている“薬箱”的なテキストで、なかなか効果があり使い勝手の良い特典です。

MRMは吃音改善に効果があると評判の高い対策法ですが、改善までに時間が2か月ほどかかるため、それまでの間を「吃薬」が補う形になっています。(MRMでの改善効果が見られた後も活用できる内容です)

「吃薬(どもりぐすり)」はどんな特典なのか、この記事で洗いざらいご紹介します。

吃薬の全体の構成

mrm特典

●PDFファイル
●全17ページ

コンパクトにまとめられたテキストで言葉もわかりやすい表現が用いられています。

吃音の応急処置として17の方法が紹介されています。
最初の3つは緊張する場面に使える基本的な動作で、残り14は脳の興奮状態を抑えて冷静にならせ、どもる確率を下げるための対処法です。

吃薬のデメリット

一つデメリットを挙げるとすれば、本文の文字が小さいです。本文を掲載するとネタバレになってしまいますので、サンプルとして冒頭の同意事項の部分を載せてみます。

特典本文

本文もこれと同じくらいですので、ページ幅からすると小さいことが分かると思います。画面で見る場合は拡大できるのであまり問題にはならないかもしれません。

もう一つ、重箱の隅をつつくようなことですが、「応急処理」となっている見出しは全て「応急処置」だと思います。

吃薬デメリット

吃薬の内容とは?17の対策法からなる応急処置について

吃音対策

前述の通り、吃薬は大きく2つに分かれます。ネタバレしない範囲で、どんな内容なのかをレビューしていきます。

緊張する場面で使える基本的な動作3つ

緊張する場面では呼吸が乱れます。呼吸が乱れると吃音どもりのリスクが高まります

吃薬の最初の3つ(応急処理1~3)は、呼吸を整えるために簡単にできることを紹介していますので、すぐに思い出せるようにしておきましょう。

・カンタンな肩の使い方で正常な呼吸に戻す方法
・落ち着かせるための呼吸法6ステップ
・「●を●●」ことで、言葉を操る「脳」と呼吸に関わる「肺」を整える

全てを書くことはできないので伏字を使いましたが、誰にでもできる簡便な方法で効果は確かです。日頃から意識しておくといざという時にサッと使えます。

脳の興奮を抑えてどもりのリスクを減らす、14の応急処置

脳が興奮しているだけでどもってしまう可能性が飛躍的に上がります。就職面接や結婚スピーチの前などは緊張度もMAXですので、ここで紹介されている点をいくつか当てはめるだけでも随分違ってきます。

吃薬の「応急処理4~17」がここに該当します。応急処理4,5,8,10,12,15の計6つが「行動」に関するもので、残りの8つが「考え方」です。

「行動」も、スピーチや面接の前に行なっておける予防措置的なものと、話している最中にどもってしまった時にとっさに行なう動作に分けられています。

特に応急処理12と15は、吃音者の方でもあまりやっていない行動です。最初は少しだけ工夫や勇気が必要かもしれませんが、上手に使いこなせるようになると人前で話すことが楽になります。随伴行動より自然ですし、かえって人からの評判が上がる可能性があります。

「考え方」は、人(自分や相手)に対するものと、自分の人生そのものに対する見方とに分かれます。応急処理6は自分に対する考え方ですが、「緊張しないようにしよう」と思っても緊張してしまう脳のメカニズムと、どうやったら緊張を抑えられるのかがわかります。

相手に対する見方として、応急処理14はぜひとも身に着けて頂きたいです。これを知っているのと知らないのとで、吃音に対する見方も大きく変わってきますから。

そして、究極の考え方である応急処理16と17は必見です。これが腑に落ちると、吃音という問題だけでなく、人生そのものがラクに、そして楽しくなります。

吃薬の17を箇条書きにしておく

17の吃薬応急処理はそれぞれ見出しがついています。それを手帳やスマホに箇条書きにしておいてください。

mrm活用

「あ、緊張してきた・・・」と思った時に役立ちます。そして、ここまでレビューしてきたように、その吃薬が「行動」なのか「考え方」なのか、また行動の中でも事前に行なうことかその場で実践するのかも分かるようにしておくと役立ちます。

たった17ページの特典ですが、内容は伏せつつもコレだけのことが書ける濃い内容です。MRM本編と共に、この特典もぜひ活用して頂きたいと思います。

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