吃音の驚異的な改善率を誇る『メンタルリハーサル法』とは?

吃音を抱える人の割合は意外と多く、幼児の場合は5%、成人は1%に吃音が見られると言われています。本人はもちろん家族も含めると、吃音で悩む人は多いわけですが、その割に専門的に治療・改善できる人が少ない分野です。

これまで吃音の治療法といえば、声や単語の出し方をトレーニングする「発話訓練」がメインで、今も吃音治療の多くは発話訓練です。

しかし、当ブログで推奨しているメンタルリハーサル法というのは発話訓練とは全く異なります。声を出したり口を動かしたりせず、イメージの中でトレーニングをするという、一見変わった方法での治療改善法です。

メンタルリハーサル法の改善率に医者が驚いた

どもり医者

『イメージトレーニングで吃音どもりが治るの??』
と思われるかもしれませんが、意外なことに改善率は高いんです。

「吃音の症状がまったくなくなった!」と完全な改善を感じるのは36%、完全とは言わないまでも日常生活での支障が無くなったという人は38%、つまり約75%の人に際立つ効果が見られているのです。

この数字が多いと感じるかは人によって異なるでしょうけれど、耳鼻科のお医者さんは「驚異的な数字だ」と述べています。なぜなら、医学部で吃音について学ぶ際、「吃音は治らない」ということを基本的な概念として学ぶからです。したがって、75%もの人に明らかな効果が見られるメンタルリハーサル法という吃音改善の手法は、耳鼻科医からすると「あり得ない手法」ということさえなるわけです。

しかし同時に、従来の方法では感じられなかった確かな手ごたえを、吃音の患者さんを診ている耳鼻科医も感じています。吃音に悩む患者が、どもらなくなったり大幅に改善しているのを目の当たりにしているからです。

メンタルリハーサル法にもデメリットが存在する

mrmデメリット

一方で、すぐに効果が表れる発話訓練に比べて、メンタルリハーサル法は治療の効果が出るまで時間がかかりますし、専門家が少ないため余分の労力を必要とします。

>>すぐに効果が消えてしまうのが発話訓練のデメリット

とはいえ、吃音改善に効果のみられる手法を試してみたいと感じる人は少なくありませんし、吃音の悩みを抱える本人や家族にとっては大きな希望の光となっています。

確かにインターネットが発達し、買い物もコミュニケーションも言葉を発さずに行うことが可能な時代にはなってきました。それは吃音どもりで悩む方にとって回避手段が増えたということでもあり、吃音の根底にある根深い問題や実態がますます見えづらく、また見過ごされていく危険性をはらんでいるとも言えます。

表面的な話すテクニックや回避などの、自分を抑え込む対処療法ではなく、自分らしく生きていくための解決策を本当は求めているのではないでしょうか?

当ブログでお伝えしているメンタルリハーサル法はそういうものです。あらゆる記事をご覧いただいて、吃音に対するあらゆる取り組みを改めて考えるきっかけとして頂ければと思います。

>>自宅でメンタルリハーサル法を実践できる方法

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