MRM吃音(どもり)改善プログラムは、『パラダイムシフト編』『マインドシフト編』の2つのブックレットと、200分ほどのビデオ講座で構成されています。吃音改善の効果を上げるには、全体の概要をつかみ構成されている通りに実践していくことが大切ですので、まずは全体の構成を概観してみましょう。
MRM吃音(どもり)改善プログラムの構成を概観
まずはパラダイムシフト編で吃音についての正しい知識を学ぶところからスタート。これを読むと、吃音どもりは身体障がいでもなければ、うつを誘発するものでもない、ということが非常に丁寧な解説でわかるようになっています。
パラダイムシフト編で一通り知識を身に着けたら、次いでマインドシフト編で実際のエクササイズを行ないます。エクササイズと聞くと、ダイエットのような体を動かすことをイメージしやすいですが、これは主に紙とペンを使って「書く」ことによって行なうものです。
ビデオ講座はエクササイズを行なうための解説のようなものです。
パラダイムシフト編・マインドシフト編を合わせると350ページほどになりますが、このステップを順を追って行わないと吃音の適切な改善効果が見られませんので、地道にコツコツ進めていきましょう。
ちなみに、MRM吃音(どもり)改善プログラムは冊子版とダウンロード版がありますが、冊子版は印刷代・郵送代がかかるので、よほど理由がない限りはPDFのダウンロード版のほうをオススメします。
MRM吃音(どもり)改善プログラムの大まかな構成はお判りいただけたでしょうか?続いてそれぞれのパートを詳しく解説していきます。
パラダイムシフト編についてもうちょっと詳しく。
パラダイムシフト編は全164ページで、その中身は下記のように構成されています。
レベル0 パラダイムシフト編のはじめに…
レベル1 吃音(どもり)とは何か?
レベル2 吃音が克服困難だとされている本当の理由
レベル3 吃音が絶対に改善しない仕組み
レベル4 吃音者になってしまった真の原因
レベル5 吃音の真の正体
レベル6 吃音克服とは何か?
レベルMAX パラダイムシフト編のおわりに…
パラダイムシフト編は吃音治療前に知っておくべき、吃音の正体とメカニズムについての知識を解説しています。
- 何が原因で吃音が発症するのか
- どうして、発音トレーニングをやっても吃音は改善しないのか
- 吃音は遺伝するものなのか??
吃音に悩む人でも、実のところ吃音そのものについてはあまり知らないというのが現実ではないでしょうか。パラダイムシフト編を読めば読むほど、「本当だ!確かにその通りだ!」が連発するでしょう。
「なんだか難しそう・・・」と思われるかもしれませんが、実際は筆者中村しょう氏の体験談をベースに、読みやすいストーリー仕立てで書かれているので、スラスラと読めてしまうはずです。
具体的な吃音治療や改善はこのパートでは行いませんが、マインドシフト編でのエクササイズ効果を上げるために、パラダイムシフト編を必ず熟読しておいてください。
そしてマインドシフト編へ・・・
マインドシフト編は全180ページで、その内容は下記のように構成されています。
スタートガイド
レベル1 「創造的想像力」
レベル2 「真の自信」
レベル3 「幸福感覚」
レベル4 「成功脳」
レベル5 「失敗脳」
レベルMAX 「勝者のマインドセット」
エピローグ
吃音改善に向けてのエクササイズ、治療を行なうパートです。従来の吃音改善トレーニングとは全く違い、紙とペンを使うエクササイズです。どちらかというと、スポーツ選手が試合前に行なうイメージトレーニングのようなものです。
ページ数はパラダイムシフト編より増えていますが、こちらは座学というよりエクササイズのやり方の説明やワークシートです。「また読むの?」と思わなくて大丈夫です。
ワークシートには、自分のことや過去の経験についての質問が多く載せられています。それに回答したり、課題をこなしていくことで、吃音改善のエクササイズを行なっていきます。
1日20分程度のエクササイズですが、落ち着いて行える場所を選ぶようにしてください。気が散ったり邪魔が入るようなところだと十分な治療効果が得られませんのでご注意ください。
ビデオ講座はエクササイズと連動させる
ビデオ講座はパソコンでもスマホでも視聴できるようになっています。一回見れば大体のことは分かると思いますので、ざっと確認しつつ、マインドシフト編のエクササイズを行っていきます。
約200分ありますが、何度も見直すものではありませんので時間的な負担もそんなにかからないはずです。
MRM吃音(どもり)改善プログラムの構成通りに進めましょう!
以上までがMRM吃音(どもり)改善プログラムの構成です。
パラダイムシフト編⇒マインドシフト編の順で進め、そこに適宜ビデオ講座を連動させるという非常にシンプルな構成ですが、この順番をしっかり守ることを再度強調したいと思います。
「早く吃音を治したい!」という気持ちが強いあまりに、先にマインドシフト編のエクササイズからスタートしてしまうと治療効果が見られません。吃音の正体を理解していないと、「なぜ、これをやるのか」がわからないからです。
エクササイズ自体は吃音やどもりの症状とは直接関係がないと思いがちなものばかりですので、それをやる理由がわからないと、単調に感じたり難しく思えたりして、結局は続かなくなります。
MRM吃音(どもり)改善プログラムは改善がみられるまで大体2~3ヶ月を必要としますから、その間は継続できなければいけません。
ですので、理由をしっかり理解した上でエクササイズを行ってくださいね。
逆に言えば、言われたとおりにこなしていけば改善効果が見られるので、MRM吃音(どもり)改善プログラムの構成は非常に理にかなっていると感じます。
以上、MRM吃音(どもり)改善プログラムの構成と実践時の注意点でした。